
「急に領収書で収入印紙が必要になった!」「夜間や休日に契約書を作りたいけど、どこで印紙を買えばいいの?」
ビジネスシーンや日常生活で、突然収入印紙が必要になり、困った経験はありませんか?そんなとき、最も身近な存在であるコンビニで買えたら便利ですよね。
この記事では、「収入印紙はコンビニで買えるのか?」という疑問に明確にお答えします。主要コンビニチェーン(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)ごとの取り扱い状況や金額一覧、具体的な買い方から、コンビニで買う際の注意点、さらにはコンビニ以外の購入場所まで、収入印紙に関するあらゆる情報をわかりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、もう収入印紙の購入場所で迷うことはありません。
目次
- 【結論】収入印紙はコンビニで買える!でも注意点も
- 🔷なぜコンビニで収入印紙が?国との契約で販売
- 🔷コンビニで買う最大のメリットは「24時間365日対応」
- 🔷知っておくべきデメリット:全ての金額は揃わない
- 【コンビニチェーン別】収入印紙の取り扱い金額一覧と在庫状況
- 🔷セブンイレブンで買える収入印紙
- 🔷ファミリーマートで買える収入印紙
- 🔷ローソンで買える収入印紙
- 🔷ミニストップやその他のコンビニでは?
- コンビニで収入印紙を買うときの流れと支払い方法
- 🔷レジで店員さんに何て伝えればいい?
- 🔷支払い方法は?現金のみが基本
- コンビニにない!200円以外の収入印紙はどこで買う?購入場所まとめ
- 🔷【確実性No.1】郵便局
- 🔷【高額印紙なら】法務局・地方法務局
- 🔷【穴場】役所の会計課など
- 🔷【安く買えるかも?】金券ショップ
- 🔷「収入印紙売りさばき所」の標識があるお店
- そもそも収入印紙とは?基本をわかりやすく解説
- 🔷収入印紙は国に納める「税金」の一種
- 🔷なぜ収入印紙が必要?印紙税法で定められた課税文書
- 🔷収入証紙との違いに注意!
- 【金額一覧表】いくらの収入印紙が必要?主な課税文書と印紙税額
- 🔷 ① 領収書(売上代金に係る金銭又は有価証券の受取書)
- 🔷 ② 契約書(請負に関する契約書、不動産売買契約書など)
- 収入印紙の正しい貼り方と消印(割り印)のルール
- 🔷収入印紙はどこに貼る?
- 🔷消印はなぜ必要?再利用を防ぐため
- 🔷正しい消印の方法
- 収入印紙に関するよくある質問(Q&A)
- Q1. 収入印紙を間違えて買ってしまった。コンビニで返品・交換できる?
- Q2. 収入印紙を貼り間違えた、または使わなかった場合はどうする?
- Q3. 収入印紙に有効期限はある?
- Q4. 収入印紙を貼らなかった場合のペナルティは?
- Q5.電子契約やPDFの領収書に収入印紙は必要?
- まとめ:コンビニは「200円印紙」の緊急避難先!目的に合わせて購入場所を選ぼう
【結論】収入印紙はコンビニで買える!でも注意点も
まず結論からお伝えします。収入印紙は、多くのコンビニで購入可能です。
ただし、いくつかの重要な注意点があります。いつでもどんな金額でも手に入るわけではないため、まずはコンビニで買う際の基本的なメリット・デメリットを把握しておきましょう。
🔷なぜコンビニで収入印紙が?国との契約で販売
コンビニが切手やハガキ、そして収入印紙を販売できるのは、「郵便切手類販売所及び印紙売りさばき所」として、日本郵便や国と契約を結んでいるためです。つまり、コンビニは私たちの代わりに、国に納める税金である印紙を販売する窓口の役割を担っているのです。
🔷コンビニで買う最大のメリットは「24時間365日対応」
コンビニで収入印紙を買う最大のメリットは、何と言ってもその利便性の高さです。
郵便局や法務局が閉まっている夜間や早朝、土日祝日でも、必要なときにすぐに買いに行けるのは非常に大きな強みです。急な契約や、領収書の発行が必要になった際に、まさに「救世主」のような存在となります。
🔷知っておくべきデメリット:全ての金額は揃わない
コンビニで収入印紙を買う際に、最も注意すべき点がこれです。コンビニで取り扱っている収入印紙は、基本的に最もよく使われる「200円」の1種類のみと考えておくのが無難です。
高額な契約書に必要な数千円、数万円といった収入印紙は、置いていない場合が多いです。コンビニはあくまで「緊急避難的」な購入場所であり、全てのニーズに応えられるわけではないことを理解しておきましょう。
【コンビニチェーン別】収入印紙の取り扱い金額一覧と在庫状況
では、具体的にどのコンビニで、いくらの収入印紙が買えるのでしょうか。主要チェーンごとの状況を見ていきましょう。
※店舗の規模や地域、オーナーの方針によって取り扱いがない、または在庫がない場合があります。訪問前に電話で確認するのが最も確実です。
🔷セブンイレブンで買える収入印紙
取扱金額(一般的):200円
特徴:全国の店舗数が最も多く、入手しやすいチェーンと言えます。多くの店舗で200円の収入印紙を取り扱っていますが、オフィス街など需要の高い店舗では、まれに他の金額(400円など)を置いているケースも報告されています。ただし、基本は200円のみと考えてください。
🔷ファミリーマートで買える収入印紙
取扱金額(一般的):200円
特徴:「収入印紙取り扱い」のステッカーが店内に貼られていることが多いです。こちらも基本的には200円の印紙が中心です。Famiポートなどのマルチメディア端末では購入できず、レジでの対面販売となります。
🔷ローソンで買える収入印紙
取扱金額(一般的):200円
特徴:ローソンも他の大手チェーンと同様に、200円の収入印紙を取り扱っている店舗がほとんどです。「郵便・切手・はがき・印紙」という案内表示がある店舗では、取り扱いの可能性が高いです。
🔷ミニストップやその他のコンビニでは?
ミニストップ、セイコーマート、デイリーヤマザキといったコンビニでも、収入印紙を取り扱っている店舗は存在します。しかし、大手3社に比べると取り扱い店舗の割合は少なくなる傾向にあります。やはり中心となるのは200円の印紙です。
🔶在庫切れの可能性も?事前に電話確認がおすすめ
コンビニは郵便局のように潤沢な在庫を持っているわけではありません。特に確定申告の時期や月末など、需要が高まるタイミングでは在庫切れになっていることも珍しくありません。「せっかく行ったのに無かった」という事態を避けるためにも、高額な取引で複数枚必要な場合や、急を要する場合は、事前に店舗へ電話をして「200円の収入印紙はありますか?」と在庫を確認することをおすすめします。
コンビニで収入印紙を買うときの流れと支払い方法
実際にコンビニで収入印紙を購入する際の、具体的なステップと注意点を解説します。

🔷レジで店員さんに何て伝えればいい?
購入方法は非常にシンプルです。
- レジカウンターに行く。
- 店員さんに「収入印紙をください」または「200円の印紙をください」と伝える。
- 必要な枚数を伝える。
これだけでOKです。タバコや切手を買うのと同じ感覚で、気軽に声をかけましょう。
🔷支払い方法は?現金のみが基本
収入印紙をコンビニで購入する際、支払い方法は原則として「現金のみ」となります。
クレジットカード、電子マネー(Suica, PASMO, iD, QUICPayなど)、QRコード決済(PayPay, 楽天ペイなど)、各種ポイントでの支払いはできません。
🔶なぜキャッシュレス決済やポイント払いができないのか?
これは、収入印紙が「税金」そのものであり、コンビニは収納を代行しているに過ぎないためです。コンビニ側がクレジットカード会社に支払う手数料などを負担すると、利益が出ないどころか赤字になってしまいます。切手、ハガキ、各種公共料金の支払いなどが現金のみであるのと同じ理由です。必ず現金を用意して行きましょう。
コンビニにない!200円以外の収入印紙はどこで買う?購入場所まとめ
「5万円以上の領収書だから200円じゃ足りない」「高額な契約書に貼る印紙が必要」という場合、コンビニでは対応できません。そんなときに頼りになる購入場所を、確実性の高い順にご紹介します。
🔷【確実性No.1】郵便局
メリット:全32種類(1円~10万円)の収入印紙が全て揃っています。在庫も豊富で、まず間違いなく購入できます。最も確実で信頼できる購入場所です。
デメリット:営業時間が平日の日中(多くは9時~17時)に限られます。土日祝日や夜間は利用できません。
🔷【高額印紙なら】法務局・地方法務局
メリット:郵便局と同様に、全ての種類の収入印紙を取り扱っています。不動産登記などで訪れた際に、その場で購入できる利便性があります。
デメリット:こちらも開庁時間が平日の日中に限られます。また、郵便局に比べて数が少なく、誰でもアクセスしやすい場所にあるとは限りません。
🔷【穴場】役所の会計課など
一部の市役所や区役所、町村役場でも、収入印紙を販売していることがあります。ただし、全ての役所で取り扱っているわけではなく、種類も限られている場合が多いため、事前に電話などで確認が必要です。
🔷【安く買えるかも?】金券ショップ
メリット:額面より数パーセント安く購入できる可能性があります。経費削減を考えるなら選択肢の一つになります。
デメリット:在庫が不安定で、欲しい金額の印紙が常にあるとは限りません。特に高額なものは見つけにくい傾向があります。また、法人によっては経費精算のルールで金券ショップでの購入を認めていない場合もあります。
🔷「収入印紙売りさばき所」の標識があるお店
街中で「印紙」や「収入印紙うりさばき所」といった看板を掲げている、個人経営のたばこ屋や文具店などでも購入できます。郵便局が閉まっている時間に、200円以外の印紙が必要になった場合に探してみる価値はあります。
そもそも収入印紙とは?基本をわかりやすく解説
ここで一度、収入印紙そのものについておさらいしておきましょう。何のために必要なのかを理解すれば、貼り忘れなどのミスを防ぐことができます。
🔷収入印紙は国に納める「税金」の一種
収入印紙とは、印紙税という税金を納めるために発行される証票です。私たちは、収入印紙を購入し、対象の書類に貼り付けて消印をすることで、国に印紙税を納付したことになります。見た目は切手のようですが、その役割は全く異なります。
🔷なぜ収入印紙が必要?印紙税法で定められた課税文書
印紙税法では、経済的な取引に伴って作成される特定の書類を「課税文書」と定めており、これを作成した人が印紙税を納める義務を負います。代表的な課税文書には、領収書や契約書、手形などがあります。
🔷収入証紙との違いに注意!
収入印紙とよく似たものに「収入証紙」があります。これは国に納める「印紙税」ではなく、都道府県や市町村などの地方公共団体に納める手数料を支払うためのものです。例えば、運転免許証の更新やパスポートの申請などで使われます。購入場所も異なり、コンビニでは通常買えません。見た目も似ているため、間違えないように注意しましょう。
【金額一覧表】いくらの収入印紙が必要?主な課税文書と印紙税額
「この領収書には、いくらの収入印紙を貼ればいいの?」これは多くの人が悩むポイントです。ここでは、代表的な課税文書である「領収書」と「契約書」について、必要な収入印紙の金額一覧をわかりやすく紹介します。
🔷 ① 領収書(売上代金に係る金銭又は有価証券の受取書)
商品やサービスの代金を受け取った際に発行する領収書は、代表的な課税文書です。
🔶 5万円未満は非課税!
領収書に記載された受取金額が5万円未満の場合は、収入印紙を貼る必要はありません(非課税)。これは最も重要なポイントなので、必ず覚えておきましょう。
記載された受取金額 | 印紙税額(必要な収入印紙の金額) |
5万円未満 | 非課税 |
5万円以上 ~ 100万円以下 | 200円 |
100万円超 ~ 200万円以下 | 400円 |
200万円超 ~ 300万円以下 | 600円 |
300万円超 ~ 500万円以下 | 1,000円 |
500万円超 ~ 1,000万円以下 | 2,000円 |
(以降、金額に応じて税額は増加) | (国税庁のサイトで要確認) |
※表中の金額は、消費税額等が区分記載されている場合など、条件によって記載金額の計算方法が異なる場合があります。
🔷 ② 契約書(請負に関する契約書、不動産売買契約書など)
業務委託契約書や工事請負契約書なども、契約金額に応じて収入印紙が必要です。ここでは例として、工事請負契約書の税額を見てみましょう。
記載された契約金額 | 印紙税額(必要な収入印紙の金額) |
1万円未満 | 非課税 |
1万円以上 ~ 100万円以下 | 200円 |
100万円超 ~ 200万円以下 | 400円 |
200万円超 ~ 300万円以下 | 1,000円 |
300万円超 ~ 500万円以下 | 2,000円 |
(以降、金額に応じて税額は増加) | (国税庁のサイトで要確認) |
※契約書の種類によって税額は異なります。必ず国税庁のWebサイトなどで正しい税額を確認してください。
収入印紙の正しい貼り方と消印(割り印)のルール
収入印紙は、ただ貼るだけでは納税したことになりません。「消印(けしいん)」をすることで初めて効力を持ちます。
🔷収入印紙はどこに貼る?
法律上、貼る場所に厳密な決まりはありませんが、一般的には書類の左上の余白などに貼ることが多いです。専用の貼付欄が設けられている場合は、その中に貼りましょう。
🔷消印はなぜ必要?再利用を防ぐため
消印は、その収入印紙が使用済みであることを示し、剥がして再利用されるのを防ぐために必要不可欠な手続きです。
🔷正しい消印の方法
消印は、文書の紙面と収入印紙の彩紋(模様の部分)の両方にかかるように、はっきりと押します。
🔶誰が消印する?
課税文書の作成者、またはその代理人、使用人、従業員が消印を行います。契約書の場合は、契約当事者の両方がそれぞれ消印する必要はありません。どちらか一方の印鑑や署名があれば大丈夫です。
🔶何で消印する?(印鑑、ボールペンでの署名)
印鑑:会社の角印や担当者の認印(シャチハタも可)で押します。
署名(サイン):印鑑がない場合は、ボールペンなど消えない筆記具で氏名や屋号を自署します。鉛筆など簡単に消せるものは認められません。
🔶消印を忘れるとどうなる?
たとえ収入印紙を貼っていても、消印を忘れてしまうと、過怠税(かたいぜい)の対象となります。これは、消印されていない印紙の額面金額と同額の過怠税が課されるというものです。必ず忘れないようにしましょう。
収入印紙に関するよくある質問(Q&A)
最後に、収入印紙に関する細かな疑問について、Q&A形式で解説します。
Q1. 収入印紙を間違えて買ってしまった。コンビニで返品・交換できる?
A1. できません。 一度購入した収入印紙は、コンビニのレジで返品・交換することは不可能です。これはコンビニ側に責任がないためです。購入する際は、金額や枚数をしっかり確認しましょう。
Q2. 収入印紙を貼り間違えた、または使わなかった場合はどうする?
A2. 未使用の課税文書や、書き損じなどで使わなくなった文書に貼ってしまった収入印紙は、郵便局で所定の手続きをすることで、他の収入印紙と交換してもらえますが、1枚あたり5円の手数料がかかります。現金での還付は、ごく例外的なケースを除き、認められません。
Q3. 収入印紙に有効期限はある?
A3. ありません。 収入印紙には有効期限がないため、古いものでも問題なく使用できます。
Q4. 収入印紙を貼らなかった場合のペナルティは?
A4. 課税文書に収入印紙を貼らなかった場合、税務調査などで発覚すると、本来納めるべきだった印紙税額とその2倍に相当する金額、合計で本来の3倍の過怠税が課せられます。非常に重いペナルティですので、貼り忘れには十分注意してください。
Q5.電子契約やPDFの領収書に収入印紙は必要?
A5. 不要です。 印紙税は「紙の文書」の作成に対して課税されるものです。そのため、電子メールで送付するPDFの領収書や、クラウドサインなどの電子契約サービスを利用して締結した契約書には、収入印紙を貼る必要はありません。
まとめ:コンビニは「200円印紙」の緊急避難先!目的に合わせて購入場所を選ぼう
今回は、コンビニでの収入印紙の購入について、網羅的に解説しました。
- 収入印紙は多くのコンビニで買えるが、基本は「200円」のみ
- 24時間いつでも買えるのが最大のメリットだが、支払いは現金のみ
- 高額な収入印紙や確実性を求めるなら「郵便局」が最適
- 5万円未満の領収書は非課税。金額ごとの必要印紙額を確認しよう
- 貼り付けた後の「消印」を忘れるとペナルティの対象になる
コンビニは、夜間や休日に急遽200円の収入印紙が必要になった際の、心強い味方です。しかし、あくまで限定的な役割と捉え、日中の業務であれば郵便局、経費を少しでも抑えたいなら金券ショップなど、あなたの目的や状況に合わせて最適な購入場所を選ぶことが賢明です。
この知識があれば、いざという時にも慌てず、スマートに対応できるでしょう。