
「通販サイトで買い物をしたら、赤い振込用紙が送られてきたけど、これって何?」
「『払込取扱票』の書き方がよくわからない…」
「この用紙って、郵便局だけじゃなくてコンビニでも支払えるの?」
オンラインショッピングの支払いや、ファンクラブの会費、各種サービスの申し込みなどで、私たちの手元に届くことがある「払込取扱票」。特に初めて目にする方にとっては、その書き方や支払い場所に戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
払込取扱票は、特定の支払いシーンで使われる、ゆうちょ銀行の便利な送金サービスですが、その使い方を間違えると、支払いができなかったり、余計な手数料がかかったりすることもあります。
この記事では、「払込取扱票とは何か?」という基本的な疑問を、書き方、郵便局の窓口やATMでの支払い手順、そして多くの人が疑問に思うコンビニやクレジットカードでの支払いの可否まで、徹底解説していきます。
この記事を読み終えれば、払込取扱票を前にしても迷うことなく、自信を持って、スムーズに支払い手続きを完了できるようになるでしょう。
目次を開く
- 払込取扱票とは?郵便局で使う赤い振込用紙の正体
- 🔷払込取扱票は「ゆうちょ銀行口座へ現金で送金するための専用用紙」
- 🔷主な用途:通販、チケット代、会費、寄付金の支払いなど
- 🔷色が重要!青い「振込取扱票」との違い
- 払込取扱票の正しい書き方を項目別に徹底解説
- 🔷① 口座記号・番号:送金先の口座情報
- 🔷② 加入者名:送金先の名前(企業名や団体名も)
- 🔷③ 金額:右詰めで、先頭に「¥」を忘れずに
- 🔷④ 通信欄:注文番号や会員番号など、相手へのメッセージ欄
- 🔷⑤ ご依頼人:あなた自身の住所・氏名・電話番号
- 🔷書き間違えたらどうする?訂正印での修正方法と書き直しのすすめ
- 払込取扱票はどこで支払える?郵便局・コンビニの対応状況
- 🔷原則は「郵便局(ゆうちょ銀行)」の窓口かATM
- 🔷コンビニで支払えるかどうかはバーコードの有無が鍵
- 支払い方法と手数料
- 🔷クレジットカードでの支払いはできる?
- 🔷手数料はいくら?誰が負担する?
- まとめ:払込取扱票は書き方と支払い場所を理解すれば怖くない!
払込取扱票とは?郵便局で使う赤い振込用紙の正体
まずは、この「払込取扱票」がどのようなもので、どんな時に使われるのかを解説していきます。
🔷払込取扱票は「ゆうちょ銀行口座へ現金で送金するための専用用紙」
払込取扱票とは、日本全国の郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口やATMを通じて、相手のゆうちょ銀行口座へ、主に現金で送金(払込み)を行うための専用用紙のことです。
この用紙は、特徴的な赤色(朱色)で印刷されており、通常、支払いを受ける側(企業や団体)が事前に用意し、利用者に送付するケースがほとんどです。
🔷主な用途:通販、チケット代、会費、寄付金の支払いなど
払込取扱票は、以下のような、銀行振込とは少し異なる、特定の支払いシーンでよく利用されます。
- 通信販売の代金支払い(特に個人商店や小規模なECサイト)
- コンサートやイベントのチケット代金の申し込み
- ファンクラブや同窓会、各種団体の年会費の支払い
- 資格試験の受験料の支払い
- 神社仏閣やNPO団体などへの寄付金の送付
🔷色が重要!青い「振込取扱票」との違い
郵便局には、この赤い払込取扱票と非常によく似た、青い「振込取扱票」という用紙もあります。この2つは単なる色の違いだけでなく、特に手数料の扱いに明確な違いがあります。
🔶赤い払込取扱票:払込人(あなた)が手数料を負担するのが基本
- 特徴:多くの場合、払込人(お金を支払うあなた)が所定の払込料金(手数料)を負担します。企業側が料金受取人負担に設定している場合もありますが、基本は支払う側が負担すると覚えておきましょう。
- 正式名称:払込取扱票
🔶青い振込取扱票:受取人(相手)が手数料を負担することも可能
- 特徴:原則は送金者が手数料を負担しますが、送金先(受取人)が手数料を負担する「料金受取人負担」という扱いにすることも可能です。
相手から「赤い用紙で払ってください」と指定された場合は、必ずこの払込取扱票を使いましょう。
払込取扱票の正しい書き方を項目別に徹底解説
ここからは、この記事の核心である「払込取扱票の書き方」を丁寧に解説していきます。記入漏れや間違いがないように、しっかり確認しながら進めましょう。
🔷① 口座記号・番号:送金先の口座情報
- 口座記号:5桁の記号を右詰めで記入します。
- 番号:最大8桁の番号を右詰めで記入します。
🔶ポイント
通常、この部分は支払い先によってすでに印字されているケースがほとんどです。自分で記入する場合は、送金先を特定する最も重要な情報なので、一字一句間違えないように正確に転記してください。
🔷② 加入者名:送金先の名前(企業名や団体名も)
送金先の口座名義人(企業名、団体名、個人名など)を記入します。こちらも、すでに印字済みの場合が多いです。
🔷③ 金額:右詰めで、先頭に「¥」を忘れずに
あなたが支払う金額を、算用数字(1, 2, 3…)で、マス目に沿って右詰めに記入します。
記入漏れや改ざんを防ぐため、金額の先頭には必ず「¥」マークを付けましょう。(例:¥10,000)
🔷④ 通信欄:注文番号や会員番号など、相手へのメッセージ欄
この欄は、誰からのどんな支払いなのかを、相手に伝えるための非常に重要なスペースです。
通販の注文番号、ファンクラブの会員番号、イベントの公演コード、商品の品番など、支払い先から記入を指示されている情報を忘れずに書きましょう。ここが無記入だと、入金があっても誰からのものか特定できず、商品発送や手続きが大幅に遅れる原因になります。
🔷⑤ ご依頼人:あなた自身の住所・氏名・電話番号
お金を支払うあなた自身の情報を正確に記入します。
- おところ:郵便番号と住所
- おなまえ:氏名(フルネーム)
- 電話番号:日中連絡が取れる電話番号
この情報が、相手側への通知や、万が一の際の連絡に使われます。
🔷書き間違えたらどうする?訂正印での修正方法と書き直しのすすめ
もし記入を間違えてしまった場合、訂正は可能ですが、新しい用紙に書き直すのが最も確実で推奨される方法です。払込取扱票は郵便局の窓口やATMコーナーに備え付けられています。
どうしても手元に用紙が1枚しかない場合は、以下の方法で訂正します。
- 間違えた箇所に、定規などを使って二重線を引きます。
- 二重線の上か、近くの余白に正しい内容を記入します。
- 二重線を引いた箇所に、あなたの印鑑(訂正印)を押します。金融機関の手続きのため、シャチハタは避け、朱肉を使う印鑑を使用しましょう。
払込取扱票はどこで支払える?郵便局・コンビニの対応状況
記入が完了した払込取扱票は、どこへ持って行けば支払えるのでしょうか。
🔷原則は「郵便局(ゆうちょ銀行)」の窓口かATM
払込取扱票は、ゆうちょ銀行のサービスなので、支払いは全国の郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口、またはゆうちょATMで行うのが基本です。
🔶郵便局窓口での支払い手順(最も確実)
- 記入済みの「払込取扱票」と、支払う「現金」を用意します。
- 郵便局の「貯金窓口」へ行き、用紙と現金を渡します。
- 局員さんが内容を確認し、手続きを進めてくれます。
- 手続き完了後、日附印が押された控え(振替払込請求書兼受領証)を受け取ります。(これは支払いの証明となる非常に重要な書類なので、大切に保管してください。)
🔶ゆうちょATMでの支払い手順(手数料が安い)
- ゆうちょ銀行のATMへ行きます。
- ATMのメニュー画面から「ご送金」→「払込書でのご送金」などを選択します。
- 画面の案内に従い、記入済みの「払込取扱票」をATMに挿入します。
- ATMが用紙の情報を読み取りますので、画面に表示された送金先や金額に間違いがないか確認します。
- 支払い方法(現金 or ゆうちょの通帳・キャッシュカード)を選択し、入金します。
- 手続き完了後、ご利用明細票(控え)が出てきますので、必ず受け取って保管してください。
🔷コンビニで支払えるかどうかはバーコードの有無が鍵
多くの方が疑問に思うのが「コンビニでの支払い」です。結論から言うと、バーコードが印刷されていない、昔ながらの払込取扱票は、コンビニでは支払えません。
🔶バーコード「なし」の払込取扱票 → コンビニでは支払えない
この記事で解説しているような、口座番号や金額を手書きで記入するタイプの「払込取扱票」は、ゆうちょ銀行のシステムにしか対応していないため、各コンビニのレジでは一切取り扱いができません。
🔶バーコード「あり」の払込票(公共料金などでよく見るタイプ) → コンビニで支払える
一方、電気・ガス料金や各種税金、一部の通販などで使われる、黒いバーコードが印刷された細長い払込票は、コンビニで支払うことが可能です。これは、各コンビニのレジシステムがバーコード情報を読み取れるようになっているためです。
「バーコードがあるか、ないか」で、コンビニで支払えるかどうかが決まると覚えておきましょう。
支払い方法と手数料
🔷クレジットカードでの支払いはできる?
残念ながら、郵便局の窓口・ATMのどちらにおいても、払込取扱票の支払いにクレジットカードを利用することはできません。しかしながらATMを利用すれば、ゆうちょ銀行の口座から直接支払うことが可能です。
- 窓口:現金のみの取り扱い
- ATM:現金、またはお手持ちのゆうちょ銀行の通帳・キャッシュカードを使って口座から直接支払い
🔷手数料はいくら?誰が負担する?
払込取扱票の利用には、所定の料金(手数料)がかかり、前述の通り、赤い払込取扱票では、原則としてお金を支払う側(払込人)が手数料を負担します。
🔶【2025年最新】通常払込み料金一覧表(窓口 vs ATM)
料金は、手続きをする場所や払込金額によって異なります。
料金は改定される可能性があるため、手続きの際はゆうちょ銀行の公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

🔶手数料を安く抑えるコツは「ATM」+「ゆうちょ口座払い」
上の表から分かる通り、手数料を最も安く抑える方法は、ゆうちょATMを使い、かつ現金ではなく、ゆうちょの通帳やキャッシュカードで支払うことです。
まとめ:払込取扱票は書き方と支払い場所を理解すれば怖くない!
今回は、「払込取扱票とは何か」をテーマに、その基本から書き方、支払い方法、手数料までを詳しく解説しました。
- 払込取扱票とは、主に郵便局で使う、ゆうちょ銀行口座への送金専用の赤い用紙のこと
- 書き方は、見本を参考に「金額」「通信欄」「依頼人情報」を正確に記入すること
- 支払い場所は郵便局の窓口かATMのみで、バーコードがなければコンビニでの支払いは不可
- 支払い方法は現金かゆうちょ口座からとなり、クレジットカードは利用不可
- 手数料は、ATMでゆうちょ口座から支払うのが最も安い
一見すると古風で少し難しそうに感じる払込取扱票ですが、一度ルールを理解してしまえば、誰でも簡単に利用できる確実な支払い方法です。
この記事を参考に、落ち着いて手続きを進めてみてください。あなたの支払いが、スムーズに完了することを願っています。